リセッション(景気後退)に備え、債券ETF(AGG・BND)をポートフォリオに組み込む重要性

こんにちは!
最近は、ドイツ銀行が大規模なリストラを発表したり、投資の神様ウォーレン・バフェット様が現金比率を高めていたりと、リセッション(景気後退)の足音が聞こえてくる相場になりました。
そんな、危険と隣り合わせの相場で、ポートフォリオの安全性を高める債券の有用性について検証してみようと思います!

AGG・BNDとは

AGGとBNDは、米国債を中心とした債券ETFで、以下の特徴があります。

  • ボラティリティが少ない(暴落に強い半面、暴騰することもない)
  • 米国債を中心に運用している
  • 経費率が圧倒的に低い(0.05%ぐらい)
  • 年間2.5%〜3%程度の分配金

ボラティリティが少ない(株価の変動が少ない)

Google検索より(BNDチャート)

最安値がリーマン・ショック時の70$。最高値が85$。

大規模なリセッション時と最高値の間で18%の差しかありません。

また、リーマンショック前の77$から、リーマン・ショック後の最安値の70$の間で、9%の下落でとどまっており、株式が50%近く下落したリーマンショックでも絶大なる安定感をみせています。

Google検索より(AGGのチャート)

最高値で約115$、リーマン・ショック時の最安値で約90$

大規模なリセッション時と最高値の間で22%の差しかありません。(BNDより変動幅は激しそうです。)

そして、リーマンショック前の100$から、リーマン・ショック後最安値の90$の間で、10%しか下落しておらず、BNDと同様に圧倒的な安定感を示しています。

株式が1日で2〜5%値動きする一方、債券ETFは1日で0〜1%以内の変動率なので、非常にリスクの低い資産クラスだと言えますね!

米国債を中心に運用しているETF

BNDの発行体別構成比率と格付け別構成比率

バンガード・インベストメンツ・ジャパン – 商品案内 – バンガードETFより引用

米国債が40%以上・政府が保証するモーゲージ債が20%以上を締めていいるため、60%以上は米国政府が担保する債券で構成されています。

バンガード・インベストメンツ・ジャパン – 商品案内 – バンガードETFより引用

格付け別の比率構成は以上のようになっています。

米国政府が発行する国債やモーゲージ債もAaaだと仮定すると、約70%がAaa銘柄で構成されており、85%以上がA格付け以上の債券で構成されています。

AGGの発行体別構成比率と格付け別構成比率

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFから引用

AGGもBND同様60%以上が、国債やモーゲージ債で運用されています。

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFから引用

こちらもほぼBNDと同じ結果になりました。

AAAが70%、A以上が85%と、かなり安全な構成でETFが組まれています。

AGG・BNDともに、最高評価のAAAの債券を中心に、85%以上が信用格付A以上の投資適格債券で構成されています。
満期を迎えれば元本が返ってくるという債券の特徴から、投資適格債中心のこれらのETFは値動きが少ないと判断できます。

経費率が圧倒的に低い(0.05%ぐらい)

  • 0.05%(AGGの経費率)
  • 0.04%(BNDの経費率)

と、異常なほど安いです笑

ETFの買い付け手数料自体はかかってしまいますが、SBI証券のNISA口座ならば、米国ETFの買い付け手数料は無料なので、手数料・経費率を極端に下げて投資することができます。

年間2.5〜3%ほどの分配金

  • 2.72%(AGGの現在の分配利回り)
  • 2.64%(BNDの現在の分配利回り)

と、ボラティリティが少なく安全な割に、分配金は高いです。

リスクを少なく、3%の利回りで資産を運用できるのならば、現金で持っておくよりも良い選択肢になりえます😍

AGG・BNDをポートフォリオに入れていた場合の暴落時のシミュレーション

  • 株式100%(S&P500)
  • 株式50%(S&P500)・債券50%(BND)

の2つのパターンで暴落時のシミュレーションをしてみたいと思います。(AGGでも同じような結果になるので、今回はBNDを採用しました。)

リーマン・ショック時に株式のみのポートフォリオはマイナス58%・債券を組み込んだポートフォリオはマイナス29%

株、インデックス、先物、FX、ビットコインのリアルタイムのチャートをTradingViewでから引用

リーマンショック前から、暴落後、リーマンショック前の水準に回復するまでのS&P500のチャート(ロウソク足)とBNDのチャート(オレンジ色の線)です。

この図のS&P500が最高値である2007年10月時点と最安値である2009年3月時点で2つの資産を見比べてみます。

2007年10月 2009年3月 変動率
S&P500 1576 666 -58%
BND 76.5 76.2 -0.3%

という結果になりました。

S&P500が最安値のときに、BNDはなぜ値下がりしていなかったかは後ほど紹介します。

この結果を踏まえると、

  • 株式100%の場合、ポートフォリオは-58%
  • 株式50%・債券50%の場合、ポートフォリオは-29%

となります。

もし、自分の資産が1000万だった場合、株式のみの運用の場合、420万円まで資産が減ってしまいます。
一方、債券を50%組み入れたポートフォリオの場合、債券が下落のクッションになってくれて、710万円の資産が手元に残ることになります。

株価が元に戻るまでの期間の短さがAGG・BNDの強み

先程のチャートや、BND・AGGのチャートをみるとわかりやすいのですが、債券ETFはリーマン・ショック時の下落から、リーマンショック前の水準に戻るまでの期間が圧倒的に短いです。

これが、先程のポートフォリオのシミュレーションに大きく影響しました。

以下が、リーマンショック前の水準に戻るまでの期間です。

  • BNDの場合、約3ヶ月
  • AGGの場合、約3ヶ月
  • S&P500の場合、約3年

BND・AGGは3ヶ月の下落で元の水準に戻っている一方、S&P500の場合は、3年もの年月がかかっています。

たったの3ヶ月でリーマンショック前の水準に戻るかつ、約3%の分配金をいただける資産がAGGとBNDです。
下落時のクッションになりつつ、普段は分配金を享受できる安定感のあるETFだということがよくわかりますね😊

これらのデータを踏まえた上での戦略

  • リセッション時の下落幅の低さ
  • 値下がりから、元の値に戻るまでの期間の短さ
  • 約3%の分配金をもらえる

この3つの特徴を踏まえた上で、わたしがとる戦略を紹介します。

資産の25〜50%を債券ETFに変えていき、暴落時に備える

キャッシュ比率を高めることも暴落への備えとして重要ですが、金利のつかない今、キャッシュで資産をもつことは機会損失になりえます。

そのため、キャッシュ比率はある程度保ちつつも、債券ETFで分配金を享受するという戦略を取る予定です。

実際に暴落したら、債券ETFを売り、割安になった株を買う

そして、実際にリセッションが起きた場合、債券ETFを売り、割安になった株を買います。

過去のデータが絶対ではないですが、債券ETFの場合、値戻りが早いので、値戻りした段階で債券ETFを売り、超割安になった株式を買い漁ります。

誰もが株価の下落に怯え、狼狽売りをしているリセッション時こそが、本当に株グルうチャンスです😍
わたしはこのタイミングが来たときに、イケるところまでベットします😍

債券ETFをポートフォリオに組み込むことのデメリットも認識しておく

たしかに債券ETFをポートフォリオに組み込むとリセッション時に大きく活躍してくれます。

しかし、債券ETFは下落に強い一方、上昇相場ではアンダーパフォームする特徴も備えています。

実際に、「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダム・ウォーカー」などでも、どのタイミングであったとしても、株式に全投資することが最適解だと解説されていて、投資界隈の常識になっています。

ただ、株式に全投資することを最適解にするためには、絶対に株を売らないという条件がついています。
もし、自分の資産の6割がなくなったとして、正常な精神で生活ができる人はどのくらいいるでしょうか?
特にわたしたちは、株価の下落+為替のショックで60%以上の下落を経験する可能性すらあります。
私達個人投資家が本当に勝負するときは株価が最大限に下がった時。
そのときに、割安になった株を買い漁って、最短でアーリーリタイアをしてみせます😍

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