リスク管理が出来る投資家にとって、現金保有率は2年以内に引き出す資金だけで良い理由

こちらの記事で紹介したピクテ式資産運用。
ピクテの投資方針は「絶対に資産を減らさないこと」
そんな保守的なピクテが現金の保有率は2年以内に引き出す資金で良いとしています。
今回は、ピクテの運用哲学に触れながら、個人投資家の視点も含めて、最適な現金保有率について解説していきます!

2年以内に引き出す資金だけで良い理由

保守的な運用をするピクテが、意外なことに、現金保有率(お金のタマゴの一番外側)は2年以内に引き出す資金で良いとしています。

しかし、ピクテの守りに徹した運用力を知れば知るほど、金融商品をもつことが単純にリスクを増やすということではないと理解できました。

現金を持ち続けること自体もリスク

そもそも、「現金 = Noリスク」という認識が一般的かもしれません。

しかし、実際は異なります。

  • インフレにより、価値が減少する可能性
  • 円安によって、相対的に価値が低くなる可能性

現金保有は以上の2つのリスクを内包しています。

そのため、投資をせずに大量の資産を現金貯金している日本人は、インフレと円安リスクに全資産を晒していることになります。

稼いだお金を貯金して安心している社会人はとても多いです。
しかし、その行為自体がリスクをはらんでいると理解している社会人は少ないでしょう。

様々な資産を組み合わせて、ローリスクでインフレと円安にヘッジする

ピクテの「お金のタマゴ」式資産運用の、一番リスクの低い投資(欲張らない投資)の特徴は、

  • インフレ率程度(2%〜5%)の利回りが目標
  • ローリスク・ローリターン
  • 2〜5年の投資期間
  • 全体資産の30〜70%

でした。

現金保有率を抑え、ローリスクで2〜5%の利回りを狙いに行く「欲張らない投資」に資金割合を割くこと。

それこそが、ピクテがオススメする運用方針です。

一方的に円安・インフレリスクにさらされる現金保有よりも、様々なアセットを組み合わせて、リスクを抑えた投資によって、資産の目減りを防いでいます。

「金融商品を買うこと=リスクが高い」という間違った認識

債券や不動産、金などの金融商品を購入すること自体が、リスクの高い行為だと勘違いしている投資家は多いです。

しかし、ピクテでは、

  • 徹底したグローバル投資
  • 徹底した分散投資
  • 相関係数を利用した徹底したリスク管理
  • リスクプレミアムを計算したアクティブ運用

によって、リスクを最小限に抑えることに成功しています。

実際に、ピクテ式の資産運用では、リーマン・ショック時に世界中のヘッジファンドが資産を半減させているなか、プラスの成績を収めることに成功しました。

2年以内に引き出す資金とはどれぐらい?

それでは、2年以内に引き出す資金とは、一体いくらあれば事足りるのでしょう?

家族がいる場合は、1年分の生活費

もし、家族がいる場合は、家族全員の1年分の生活費があれば良いでしょう。

失職や病気をしたとしても、家族のサポートや保険、各種手当などで働けない分の損失を補填できますし、1年もあれば、次の仕事が見つかる可能性は高いです。

一人暮らしの場合は、半年分の生活費

1人ぐらしの場合は、半年分の生活費もあれば十分でしょう。

月10万円もあれば、生きていける現代、もし万が一のことがあっても、半年間の生活費があれば生活コストを下げることが可能です。

2年以内に引き出す資金に関しては、各個人で決めるしかありませんね!
わたしの場合は、在宅でもできる仕事ですし、独り身なので、半年分も生活費があれば大丈夫です☺

現金以外の投資先だけは気をつけて!

「2年以内に引き出すお金以外は投資に回して良い!それならば、AT&TやP&Gなどの安定高配当株に全投資だ!」

と思いそうですが、これは大きな間違いです!!

「欲張らない投資」はキャッシュ保有以上のリスクヘッジ

ピクテが実行している「欲張らない投資」は、徹底した調査を元に世界中の資産に超分散投資しています。

そのため、リーマン・ショック時でもプラスの運用成績を出すぐらいの底堅さで、インフレや円安リスクを抱えるキャッシュ保有以上のリスクヘッジになる可能性が高いです。

そのため、2年以内に引き出す資金以外の投資余力を米国株に分散投資してもリスクは大きくなる一方です。

ピクテのように、投資商品を組み合わせてリスクを減らす運用ができないのならば、キャッシュ比率を上げることも選択肢の1つです。

50年以上投資を続けていくわたし達、個人投資家。
投資余力をキャッシュにしておくのはもったいないし、インフレリスクに晒されてしまいます。
そういったキャッシュを安全に少しずつ育てていくピクテの投資法(欲張らない投資)について、次回以降の記事で、紹介していきます!
面白いと思ったら、ぜひ、遊びに来てください!

ピクテの投資方針を学べる本

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