日本人投資家にとって、米国債券ETF購入の実質コストは平準化されやすい?

利下げが原因で、BNDやAGGなどの債券ETFが値上がりしている現在、高騰している債券を買い進むのはどうかなぁと思っていました。
そんなときに、twitterですごい有用なツイートを見つけたので、皆さんにご紹介いたします。(ご本人様にツイート埋め込み・紹介の許可をいただきました)

SPおじさまの為替と株価を総合的に判断して、BND購入

こちらが、そのツイートです。
まだまだ未熟な投資家の私が、「あー、債券価格上がっちゃって、お手頃な値段で仕込めなかったなー」と落ち込んでいる一方、株価と為替の両方を判断基準に正しい決断を下されていました。

外国の資産に投資する際は、為替×株価で判断をしないといけない

BNDを例に、為替と株価の組み合わせで、購入判断する実例を紹介します。

2018年11月2日のBNDとドル円

Google検索より
Google検索より

2018年11月2日時点(BNDが底を打ったあたり)のドル円とBND価格は、

  • BND 77.5 USD
  • ドル円 113.20 円

でした。

そのため、1単位BNDを購入する場合、「77.5 × 113.20」で、8773円が必要でした。

2019年8月30日のBNDとドル円

Google検索より
Google検索より

2019年08月30日時点(BNDの天井あたり)のドル円とBND価格は、

  • BND 85.1 USD
  • ドル円 106.30 円

です。

そのため、2019年8月30日にBNDを購入するためには、「85.1 × 106.30」で、9046円のコストがかかります。

日本人からみたら、そこまで割高になっていない

日付 BND ドル円 合計コスト
2018年11月2日77.5113.28773円
2019年8月30日85.1106.39046円
  • BND価格 9.8%上昇
  • 合計コスト 3.1%上昇

このように、BND価格が10%近く上昇したにも関わらず、実際に購入にかかるコストは3%ほどしか上昇していません。

分配利回りが約2.5%のBNDですので、3%というのはそこまで大きな数字ではないことがわかります。

BNDが底を打ったあたりと天井あたりの値段で比較しているので、購入するタイミングを見計らえば、もっと良い水準になるでしょう!

リスクオンのときとリスクオフのときで逆方向に動くため、債券価格は平準化されやすい?

この検証をして、感じたことが、

  • リスクオン時は「債券価格が下がり、円安」になりやすい
  • リスクオフ時は「債券価格が上がり、円高」になりやすい

ので、米国債券価格は日本人にとって、平準化されやすいのではないか?ということです。

リスクオン時は「債券価格が下がり、円安」になりやすい

世界的にリスクオンのときは、円安が進み、債券よりもキャピタルゲインを狙いやすい株式が買われ、債券価格が下がりがちです。

そのため、債券価格は下がりますが、為替コストが上がり、価格が平準化されます。

リスクオフ時は「債券価格が上がり、円高」になりやすい

逆に、リスクオフのときは、安全資産である円と債券がともに買われるため、「円高・債券高」の状態になります。

そのため、債券価格自体は上がっても、為替コストが下がるため、価格が平準化されます。

もちろん、常に米国債を買うタイミングで為替変換することを前提としています。
お給料という毎月の入金を少しずつ金融資産に変換する個人投資家の場合、実際に米国資産を購入するタイミングと為替変換のタイミングが同じになることは多いでしょう。

変数の多さはチャンスにもピンチにもなる

今回の検証で得られた気づきは、

「投資において、変数の多さはチャンスにもピンチにもなる」

ということ。

BNDの価格が上がったことだけを気にして、大量の円資産を預金しておくと機会損失になります。

しかし、為替と株価という2つの変数を考慮することで、ハイリスクをとることなく外国資産にベットすることができます。

外国資産への投資で、為替と価格を考慮することは基本中の基本ですが、債券購入時には、考慮しておりませんでした・・・

これを機に、しっかりと購入コストを考えて、資産構築を進めていこうと思います。

債券が、為替と価格で平準化されやすい一方、米国株式の場合は、リスクオフ時には急激な円高と株安が進み、日本人にとってはダブルパンチを受ける可能性があります。
新しい知見をくださったSPおじさまに感謝です!